mobileLogo
Ekaterra Logo
Article Hero Where Your Favourite Cup Of Tea Comes From

2019年ユニリーバ発行

飲んで頂いているお茶が
どこからきているか

私たちが世界最大のティーブランドカンパニーであることをご存知ですか? 私たちは、世界で最も人気のある紅茶ブランドのリプトンや、PG tips、ブルックボンド、TAZO®、ピュアリーフを含む34を超えるブランドを扱っています。素晴らしいハーブティーを生産するパッカ―ハーブスや、レッドローズ、ジョコ、ライオンズ、T2などの優れたローカルブランドも扱っています。私たちは、ケニア、タンザニア、ルワンダの自社茶園からだけでなく、インド、中国、アルゼンチン、オーストラリアなど21か国から、世界全体の茶葉供給量の5%を調達しています。そのため、毎日約3億8500万人のお茶愛好者にお茶を提供することができます。紅茶と緑茶、つまりカメリア・シネンシスの葉は、私たちの事業全体の90%を占めています。そして私たちは、すべての茶葉とハーブの生産地を正確に報告できることを誇りに感じています。

茶葉調達方法の重要性

お茶の大口購入者として、私たちは常にサプライチェーンを持続可能性の高いものにするために取り組んでいます。その範囲には、茶葉を摘む人々への配慮から、製品のブレンド方法や梱包の仕方までが含まれます。私たちは、お茶が人と地球にとって良いものであるようにしたいと願っています。私たちの製品は、主にアフリカとアジアの75万箇所におよぶ小規模農園を含め、紅茶の生産に依存している何百万もの人々と、その人々が共有する生態系と 私たち自身を結びつけるものとなっています。私たちは、お茶業界に携わるすべての人々が利益を分かち合えることを目指しています。茶葉が完全に追跡可能 であることは、茶葉を育て、摘む人々に対する配慮を行う上でも役立ちます。

作業者とその家族の生活向上のために

私たちは、グローバルサプライヤーのリストを公開するとともに、さまざまなソーシャルプログラムでNGOやサプライヤーと業界横断的な協力関係を有しています。このようなプログラムは、現地の作業者、農業従事者、およびその家族の生活と幸せを向上させることを目的としたものです。生計を立てるため、農業従事者は品質の良い作物は売ることになります。その結果、彼らは米、トウモロコシ、小麦という食事になってしまいます。安価ではありますが、必要な栄養が不足しています。また、衛生状態の悪さは大きな問題であり、下痢が5歳未満の子供にとって2番目に大きな死亡要因となっています。Healthy Diets for Tea Communitiesは、Global Alliance for Improved Nutrition(GAIN)とEthical Tea Partnership(ETP)が主導する団体です。この団体は、2023年までに、ケニア、マラウイ、インドのアッサム州全体で、農業従事者とその家族を含めた75万人へのアプローチを目指しています。Ekaterraは、このプログラムの支援者であり、お茶業界に携わる 人々が より健康的な食事を楽しめるよう支援することを目指しています。このプログラムによるお茶に関わる作業者の食料改善については、私たちの共同論文を参照してください。(英文)

重要課題への取り組み

茶葉摘み作業従事者と農家は、100万人近くが関与する広く複雑なサプライチェーンの一部です。そこには必然的とも言える課題があります。たとえば、私たちがお茶を調達している国のいくつかでは、人権問題が続いていることを 私たちは認識しています。そのような国では、私たちの責任のある調達が効果を発揮します。これは、サプライチェーン全体で、誠実さ、開放性、普遍的な人権尊重、基本的な労働原則を尊重してビジネスを行うという当社原則の基盤となるものです。お茶に関わる人権問題に取り組むプログラムも多数あります。そうしたプログラムでは、インドのアッサムやケニアのケリチョなど、さまざまな地域の茶葉農園での 女性の安全と労働条件を対象としており、容認できない慣行を根絶するための取り組みを行っています。2018年には、UN Womenと協力し、農村での女性保安のための取り組み、A Global Women’s Safety Framework in Rural Spaces(英文) を立ち上げました。この取り組みは、女性と女子の社会的、経済的、政治的な地位を向上することを目的とし、お茶の生産従事者に女性が直面している問題に対する理解、特定および防止を促すものです。さらにETP、Dharma Life、GAINなどのパートナーと協力することで、私たちはより大きなスケールで、より深刻な社会的問題や環境的問題に対する取り組んでいます。たとえば、2017年に、私たちはEthical Tea Partnership(ETP)のメンバーになりました。これは、世界的な影響力を持つお茶を扱う企業を結束させ、作業者、農業従事者、環境に対して、より公正で、より美味しく、より持続可能なお茶産業を実現するための非営利団体です。透明性は変革につながると私たちは信じています。そして、人々と地球により良い変化をもたらせるよう、私たちはパートナーやサプライヤーとの 協調を進めています。お客様もこのプロセスの一部であると私たちは考えており、お客様がお気に入りのお茶が どこから来ているのか、そしてそれがお茶に関わる人々をどのように支援しているかを 確認できるようにしています。私たちの目標は、お茶が農園からティーカップにいたるまでの サプライチェーン全体を、社会的・環境的な持続可能性をさらに高めることにあります。